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堺 英彰 院長

HIDEAKI SAKAI

その人が必要とするサポートを提供し、
自己治癒力の回復をはかる。

防衛医科大学校卒業後、自衛隊中央病院、『和楽会赤坂クリニック』勤務を経て、2008年に『めぐろ駅東口メンタルクリニック』を開院 (JR/東京メトロ南北線「目黒駅」より徒歩1分30秒)。

堺 英彰 院長

堺 英彰 院長

めぐろ駅東口メンタルクリニック

品川区/上大崎/目黒駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

人の心への興味が、今の仕事につながっていった

堺 英彰 院長

父の影響もあり、子供の頃は物理や数学の世界に興味を持っていました。ところがある時期から、なんとなく、すべて答えが出てしまうことを面白くなく感じるようになりまして(笑)、それで友達の影響もあり、哲学や社会学に傾倒しだしたのです。そこで出会ったのが、心理学者であるジークムント・フロイトの世界でした。彼の書物を読んでいきますと、非常にクリアカットに人の心が分析されているのがわかります。「なるほど。これはすごい」と思い、医学部へと進み、そのまま精神科医となったのです。そうなんです、私にとって医師とはつまり、精神科医のことでした。どうも、人から影響を受けやすい面はあるのかもしれませんね(笑)。
大学卒業後は、防衛医科大学と自衛隊中央病院に9年在籍し、その後、不安障害を専門的に診療している『和楽会赤坂クリニック』というところに勤務しました。このクリニックで不安障害の基本を学ぶことができました。
『めぐろ駅東口メンタルクリニック』は、2008年に開院いたしました。これは本当に縁というものに恵まれ、知人の紹介があって、この場所を得たということになります。この辺りは知り合いの精神科の先生も多く、また、大学病院にも近いという利点があります。その意味で、自分の専門領域である、不安障害、とくに社交不安障害やパニック障害について、診療レベルを高めていけるのではないかと考えたということです。

不安障害の症状と、その仕組みについて

堺 英彰 院長

社交不安障害は、人に対する緊張感が総じて強く、それによって自分の意見を言えなくなり、人前に出ることを避けるようになる傾向があります。これは扁桃体といって、脳の中の不安を感じる部分の感受性が高過ぎることによって起こる現象です。感受性が高いのは決して悪いことではなく、クリエティブな仕事に向いている面もあるのですが、それが人と接する部分において支障をきたすことになります。パニック障害は、社交不安障害と合併することも多いのですが、本来、不安を感じる必要がない場所で急に不安が襲ってくる状態におちいるものです。人は不安を感じると、緊張したときと同じように動悸や息苦しさを感じるようになります。パニック障害の場合、こうした自律神経症状をともなうのが特徴です。この病気は二酸化炭素に反応する傾向が強く、人がたくさんいるところや電車の中で発作が起こるようになります。その発作が起こったことで、起こした場所に対しての恐怖感が強くなっていくのです。

自己治癒力を伸ばしていくことが治療には求められる

堺 英彰 院長

不安障害に対する治療としては、認知行動療法や薬物療法、あるいは、発作が起こった時の対処法として、呼吸法を身につけて対処していくことになります。
認知行動療法とは、起こっている現象を理解し、自分の感情をコントロールする方法を学び、それを実践していくことによって症状の改善を目指すものです。人前に出るのがつらいのであれば、人と上手く話せたという成功体験を繰り返すことによって、徐々に自信を積み重ね、改善をはかっていくことになります。
精神疾患全体に言えることは、自己治癒力をいかに伸ばしていくかという観点が大切です。そのとき、お薬を用いることで成功体験を得やすくなるのであれば、それは理にかなっているということになります。
時にお薬の力を使いながら行動を続けることにより、負のメカニズムを正のメカニズムへと変えていく。お薬は大きな助けとなりますが、あくまで改善をアシストしてくれるものであり、自信を積み重ねていくことによってのみ、完全な治癒、“完快”へと向かっていくのです。

適応障害とうつ病の区別には細心の注意を払うべき

精神疾患の要因の1つに、環境要因があります。適応障害はその代表的な例で、特定の環境に上手く適応できないことから、症状をきたすことになります。そのストレスから逃れるため、会社や学校を休むという選択肢も考えられますが、その判断は慎重を期すべきです。期間を置こうともストレスが掛かる場所に帰っていくのは同じわけですから、職場等への復帰が難しくなることを考えれば、就業を続けながら治療をおこなったほうが良いこともあるのです。
ただし、適応障害からうつ病へと移行した場合には、これはもう休養をとるしかありません。最新の研究では、うつ病とは、ストレスより障害された脳の修復過程に支障をきたしている状態と考えられており、その場合はシステムが正常に回復するのを待つのが最善ということになります。
このケースでもお薬は自己治癒力を回復するためのサポート要因であり、薬物療法以外の治療も組み合せながら、完全な治癒を目指していくことになってきます。

これから受診される患者さんへ

自分が困っているか、あるいは、社会が困っているのであれば、適切な治療を受けたほうがよろしいでしょう。自分の側で言えば、物事を楽しめなくなったり、夜に眠れない、食欲がないといった症状を自覚されていれば、受診をおすすめします。そのことが、たとえば、会社を休むといった社会的な問題につながるようであれば、これも受診対象となりえます。
明らかな病気でなくとも構いません。普段と勝手が違うと感じられたならば、お気軽にご相談ください。『めぐろ駅東口メンタルクリニック』では、患者さん1人ひとりに合った、さまざまな形のサポートを提供していきます。

※上記記事は2016年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

堺 英彰 院長 MEMO

  • 出身地:香川県
  • 趣味:ワイン、旅行、映画鑑賞
  • 好きな本:ワインに関する本
  • 好きな映画:ゴッドファーザー、ニュー・シネマ・パラダイス
  • 座右の銘:為せば成る
  • 好きな音楽・アーティスト:クラシック/ディヌ・リパッティ
  • 好きな場所:アマルフィ(イタリア)、ニース(フランス)

グラフで見る『堺 英彰 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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