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大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長

TOMOTAKE OKUMA& HIROYA MIYAMOTO

運動療法と物理療法を組み合わせたリハビリテーションを重視し、慢性的な痛みの改善を目指す

【大隈院長】
東京大学医学部卒業後、同大学の整形外科教室に入局。整形外科の中でも特に骨・軟部腫瘍を専門に経験を積むほか、救急医療に携わる中で幅広い領域のスキルを身につける。20年あまりにわたり培った知識と経験をいかして2023年4月より『宮本整形外科』の一員となる。

【宮本理事長】
大学卒業後、慶応大学病院整形外科教室へ入局。各地にある関連病院にて経験を積んだのち、2016年に『宮本整形外科』を開設。2017年に医療法人社団裕正会を設立し『おおい宮本整形外科』を開院。

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長

宮本整形外科

品川区/西大井/西大井駅

  • ●整形外科

学生時代の経験が医師を目指すきっかけに

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長

【宮本理事長】
実は父親が整形外科の医師なんです。右腕に手術の跡が残っていますが、これは小学生のときに父に手術してもらったものです。白衣を着ていた父は患者さんのことを第一に考えて誠実に診察にあたっていて、子どもながらに「かっこいい」と思っていました。そのころから何となく「父のようになりたい」と考えていたように思います。
整形外科の医師になろうと思った決定的な出来事は、学生時代のけがでした。こう見えて体育会系なんです。中学・高校はテニス部、大学ではサッカー部に入り、熱心に取り組んでいました。けがをすることも多くあって、骨折だけで4、5回経験しています。何度も痛い思いをして、その度に整形外科の先生に治していただいているうちに「次は自分が痛い思いをしている人を助けたい」と思うようになりました。

【大隈院長】
私は医療家系の生まれではなくて、両親が医師をしていたというわけではありません。将来の進路として医療を意識したのは高校生のとき、親友のお母さんががんで亡くなったことがきっかけでした。
自分の専門分野に整形外科を選んだのは、大学時代の部活(アメリカンフットボール)がきっかけです。けがをすることも多かったため、手術や治療などで何度も整形外科のお世話になりました。そうした経験に加えて、一足先に整形外科に進んだOBから誘っていただいたこと、医局の雰囲気のよさなども入局の後押しになったでしょうか。最終的には自分との相性の良さみたいなものが決め手になり、整形外科医として経験を重ねていくことを決めました。

それぞれに積み重ねてきた知識と経験を生かして

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長

【大隈院長】
医師を目指したきっかけが身近な人を「がん」で亡くしたことだったため、私の心の中には「がんを診たい」という気持ちがずっとありました。骨・関節・筋肉などの運動器の病気を担当する整形外科とがん、一見すると両者が関ることはないように思えますが、実は整形外科の中にも骨肉腫などの悪性腫瘍(がん)を担当する専門領域があります。私はこの「骨・軟部腫瘍」という分野を専門に経験を積み、主にがん患者さんの診療にあたるほか、事故などでけがをして運ばれて来る患者さんの治療(救急医療)も数多く担当してきました。そうして20年あまりにわたってがん治療や救急医療に携わってきたため、運動器に加えて他科領域の知識を身につけることができ、自分にとっては大きな強みだと感じています。

【宮本理事長】
私が「手の外科」を専門にしていることもあり、当院ではばね指や手根管症候群、手足指の骨折のほか、アキレス腱の断絶なども受け入れることができます。一般的な整形外科クリニックでは、こうした症状のある患者さんを設備の整った総合病院などへ紹介するケースが多いと思います。これに対して当院では、専門的な治療が必要な患者さんであっても迅速かつ適切に対応することができます。また勤務医時代に年間200件以上の手術を担当していた経験をいかして、局所麻酔による「日帰り手術」に対応できることも特徴と言えるでしょう。患者さんの症状に合わせた治療や手術に加えて「腰」と「股関節」の骨密度を正確に測定できる検査法「腰椎DXA法」を取り入れることにより、骨粗しょう症の治療・予防にも力を入れています。

運動療法と物理療法を組み合わせ、痛みの改善を目指す

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長

【大隈院長】
整形外科を受診なさる患者さんはご高齢の方が多く、腰の痛みや膝の痛みを訴えるケースが少なくありません。これらは加齢に伴って骨や関節が変形してくる「変性疾患」による症状で、治療法には大きく分けて手術療法、薬物療法と運動療法(リハビリテーション)などがあります。一般に入院して手術を行うと、退院までの間に機能を回復させるためのリハビリが行われます。ただし手術に伴うリハビリは入院期間中に限られ、自宅に戻った後のケアまでは含まれません。そのため手術後しばらくして再び痛みが出てしまい、家に引きこもるようになり、やがては寝たきりになってしまう……といったケースも少なくないのです。また、手術を希望されない患者さんのリハビリは十分に行われない病院も多いものです。
当院のリハビリは手術後の患者さんを含め、日常的な痛みを抱えるすべての患者さんに対応しています。手術をして痛みはなくなったものの気が付いたらまた痛みを感じるようになってしまった、普段から運動をする習慣がないために筋力が弱って家に閉じこもりがちになっている、そんな方々にこそご活用いただきたいと思っています。超高齢化が進む日本では、筋力の低下から寝たきりになる人の数が増加していくことが予想されています。そうした中、定期的なリハビリ(運動習慣)が寝たきり予防につながれば、非常に意義のあることではないでしょうか。当院のように理学療法士が常駐してリハビリに力を入れていることは整形外科医から見ても理想的な環境ですから、お互いに連携をとりながらしっかりと取り組んでいきたいと考えています。


【宮本理事長】
リハビリにはもう一つ、けん引や温熱療法などを行う「物理療法」があります。こちらは主に機器を使用し、患者さんにリラックスしていただきながら痛みを緩和する治療です。当院では温熱療法器やウォーターマッサージなど多彩な機器を揃えていますが、中でもウォーターマッサージはベッドの上に寝そべった状態になり、全身で水の流れを感じられるので「とても気持ちがいい」とご好評をいただいています。
物理療法で使用する機器類は、今後もさらに充実させたいと思っています。人の手による「運動療法」と多彩な機器を使った「物理療法」をうまく組み合わせて、心地よいリハビリで痛みの改善を目指しています。とはいえ、痛みの治療はリハビリだけではありません。患者さんの全身状態をしっかりと把握したうえで、内服薬や注射による治療をご提案することもできますので遠慮なくご相談ください。それぞれに異なる患者さんのニーズやご都合に合わせて、お互いに納得できる治療法を見つけたいと考えています。

診療科の枠を超えて「全人的医療」の実践を目指す

【大隈院長】
ご高齢の患者さんは腰痛や膝痛に加えて内科的な病気を抱えていらっしゃることがほとんどです。整形外科医だからと骨や筋肉の治療だけをすれば良いわけではなくて、患者さんという「人」を診て、全身の健康に心を配ることがかかりつけ医としての大事な役割だと思っています。またこうした「全人的医療」を行うことは、私が目指す医師の姿とも言えます。
幸い私はがんの治療を通して内科的な知識を身につけてきましたので、当院においても整形外科+αの診療を行えるのではないかと自負しています。もちろんこの場所でできることは限られていますけれど、心の中にある心配事をご相談いただければきっと何らかのアドバイスができるでしょう。せっかくご縁があってこの地域の医療に携わることになりましたので、私としても自分なりに精一杯の診療をしたいと思っています。何か心配なこと・ご不安なことがありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

これから受診される患者さんへ

【宮本理事長】
整形外科医としては患者さんのけがが治ったり、「痛みが取れた」と言って笑顔を見せてくださったりするのが何よりの喜びです。以前「左半身にしびれを感じる」という患者さんが来院された際、話を聞くうちに「これは脳梗塞の疑いが強い」と感じて近くの大学病院をご紹介したことがあります。その後、やはりその患者さんは脳梗塞と診断されて、すぐに治療を受けられたとのことでした。患者さんは体に痛みなどを感じても何科に行けばいいかと迷いがちですが、そんな時はまず当院にご相談ください。診察の結果、何もなければ安心していただけますし、大きな病気が見つかった場合は大学病院などをご紹介することもできます。また自分自身の経験を踏まえて、当院ではスポーツ障害・外傷、骨格や筋肉が成長段階にある子どもの病気や外傷にも積極的に対応していきたいと思っています。
当院は基本的には予約制ですが、「リハビリをしたい」と思ったときはいつ来ていただいても構いませんので気軽にお立ち寄りください。リハビリをはじめとした治療を通して「歩いて買い物に行けるようになった」「気持ちよく運動ができるようになった」などの声が少しでも多く聞かれるように、患者さんの生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に力を尽くしたいと思っています。

【大隈院長】
私はコロナ禍を経て医師としての自分の原点を見つめ直し、一人ひとりの患者さんに寄り添いながら地域の中で診療していく道を選びました。骨や関節をはじめとした運動器の症状に限らず、体に現れるさまざまな不調を解決に導くお手伝いをしたいと思っています。患者さんの声にしっかりと耳を傾け、患者さんとの距離の近い診療をしたいと考えておりますので、ささいな悩みだと遠慮なさらずお気軽にご相談ください。


※上記記事は2023年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長 MEMO

整形外科専門医

  • 出身地:【大隈院長】兵庫県【宮本理事長】大分県
  • 趣味:【大隈院長】スポーツ観戦、音楽鑑賞、楽器演奏。ピアノ以外の楽器はだいたい弾きます【宮本理事長】スポーツ全般(サッカー、ゴルフ、ランニング)
  • 好きな本・作家:【大隈院長】ミステリー小説全般【宮本理事長】手塚治虫
  • 好きな映画:【宮本理事長】ハリウッド映画
  • 好きな言葉・座右の銘:【大隈院長】『やればできる』【宮本理事長】『Do The Best(最善を尽くす)』
  • 好きな音楽・アーティスト:【大隈院長】Gacharic Spin、チック・コリア 【宮本理事長】J-POP(Mr.Children、サザンオールスターズ)
  • 好きな場所:【大隈院長】日本の観光地全般好きですが、厳島神社は特に好きです。【宮本理事長】イタリア、沖縄

大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長から聞いた
『ロコモティブシンドローム』

寝たきり・要介護状態を回避するためにも早期の介入が必要

「ロコモ」の略称で知られるロコモティブシンドロームは、加齢によって骨・関節・筋肉などの運動器に障害が起こり、移動機能(locomotive:ロコモディブ)が不足したり低下したりしている状態のことです。移動機能とはすなわち、立ったり歩いたりするための身体機能のことを指します。身体機能の低下はQOL(生活の質)の低下に直結し、寝たきりや要介護になるリスクが高まるため注意が必要です。なお、ロコモであるかどうかは「片足立ちで靴下を履けるか?」「横断歩道を黄色信号のうちに渡れるか?」などのチェック項目によって確認できます。

ロコモの治療としては、痛みに対する治療と骨粗しょう症の予防が挙げられます。身体機能が低下している理由が「痛み」によるものであれば、運動療法(リハビリ)やお薬による治療を行います。一方で骨粗しょう症によって骨がもろくなると、気付かないうちに骨折し、寝たきりになることも少なくありません。そのため骨密度の低下がみられ、骨粗しょう症のリスクが高い方については積極的な治療がすすめられます。

グラフで見る『大隈 知威 院長& 宮本 裕也 理事長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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